パートナー憲章


 

はじめに

私たちは単なる業務委託関係ではなく、組織変革という高度で不確実性の高い領域において、共に価値を創り出すパートナーである。

本憲章は、お互いが最大の価値を発揮するための「関係性の前提」を定めるものである。

 

1条 共通の目的

私たちは、経営者の視座を進化させ、組織の自走力をひらくことを目的とする。

その結果として、社員が自ら考え、対話し、変化に適応し続ける組織を社会に広げていく。

 

2条 役割の原則

私たちは役割の違いを前提とし、相互補完によって価値を生む。

メインコンサルタント

1. 変革の起点をつくる

経営者の認知・前提・意思決定の質に介入し、組織変革が始まる状態を生み出す

2. 意味と方向性を定義する

対話とプロセスを通じて、組織が進むべき方向と判断基準を明確にする

3. 構造と関係性を設計する

組織が自律的に機能するための、役割・権限・対話・意思決定の仕組みを設計する

4. 変化のプロセスを統合する

個人・関係性・構造の変化を分断せず、一貫した変革プロセスとして設計・推進する

5. 自走化まで責任を持つ

外部支援がなくても組織が学び、変化し続ける状態を実現する

パートナー

1. 価値を伝導する

私たちの思想と提供価値を理解し、顧客に対してその本質と可能性を伝え、共感と意思決定を生み出す

2. 価値を翻訳する

抽象度の高い概念や変革プロセスを、顧客にとって理解・納得・実行可能な形に言語化する

3. 顧客との関係を構築する

短期的な受注ではなく、長期的な信頼関係を構築し、顧客の変革に伴走する関係性を築く

4. 実務接続・運営支援をする

設計されたプロセスを現場に接続し、組織の中で機能する形に落とし込む

5. プロセスの実装支援をする

対話・構造・意思決定のプロセスが継続的に回るよう支援する

 

3条 Valueの実践

1. 違いにひらく

  • 意見の違いを排除しない
  • 違和感を価値の源泉として扱う
  • 感情の背後にある意味を扱う

2. 生成を信じる

  • 正解を急がない
  • 小さく試しながら進める
  • プロセスの中から答えをつくる

3. 関係を設計する

  • 問題を個人のせいにしない
  • 関係性と構造に着目する
  • 対話と役割を意図的に設計する

4. 自走を育てる

  • 答えを与えすぎない
  • 任せることを恐れない
  • 相手の成長機会を奪わない

5.価値を届ける

  • 意思決定を支援する
  • 痛みと価値を言語化する
  • 成果を可視化する

      

 

4条 仕事の進め方

1. 顧客に対して

基本原則

  • 答えを提供するのではなく、プロセスを設計する
  • 顧客の自走を最終ゴールとする
  • 不確実性を隠さず、誠実に扱う

実務原則

  • 現在のフェーズ・目的・進め方は明確に共有する
  • 「任せる」と「放置」を区別し、必要な前提情報は必ず伝える
  • 不安や混乱もプロセスの一部として扱うが、意図的に可視化する

2. チーム内に対して

基本原則

  • 情報は原則オープンにする
  • 違和感は溜めずに扱う
  • 役割を越えて責任を押し付けない

実務原則(追加)

  • 期待役割・責任範囲・意思決定ラインを明確にする
  • 判断に必要な情報・背景・意図は事前に共有する
  • 不明点や不安は「自己責任」にせず、構造的に扱う

「自律」と「孤立」を混同しない

3. 権限委譲に対して

  • 権限委譲は「丸投げ」ではなく「設計された任せ」である
  • 任せる際には以下を必ず明確にする
    • 目的
    • 期待役割
    • 判断基準
    • 相談タイミング

➡理解なき委譲は禁止する

4. プロセスに対して

  • 変化のプロセスは流動的であるが、「今どこにいるか」は常に共有する
  • 不確実性は許容するが、「方向性の不明確さ」は放置しない
  • 状況に応じた柔軟性と、必要最低限の構造を両立する

流動性と見通しを両立する

5. 成果に対して

基本原則

  • 短期成果に偏らない
  • 構造変化と行動変容を重視する
  • 再現性のあるプロセスを残す

実務原則(追加)

  • 成果だけでなく「プロセスの質」を評価対象とする
  • 顧客およびチームの理解・納得・主体性の向上を重視する

主体性を重視するが、不安や混乱を放置しない

 

5条 禁止事項

1. 価格・契約に関する逸脱

  • 合意した報酬・条件を、事前相談なく変更する行為
  • 顧客に対し、当方の価格・契約条件と矛盾する提案を行う行為

2. 提供範囲の逸脱

  • 合意した役割・業務範囲を超えて、独自に判断・提案・実行する行為
  • 本来の設計意図と異なる形でサービス内容を変更する行為

3. 顧客対応における不適切行為

  • 顧客の意向に対し、事前合意なく過度に迎合し、方針を逸脱する行為
  • 顧客に対し、他メンバーまたは当方の判断を否定・批判する行為

4. 情報共有・連携の不履行

  • 顧客との重要なやり取りを共有しない行為
  • 判断に影響を与える情報を意図的に開示しない行為

5. コミュニケーションに関する逸脱

  • 威圧的・攻撃的・不適切な言動
  • 合意形成を阻害する態度・行動
  • チームまたは顧客との信頼関係を著しく損なう行為

6. 責任回避行為

  • 自身の担当業務に関する責任の放棄
  • 問題発生時における他者への一方的な責任転嫁

 

6条 期待される姿勢

パートナーには以下を求める。

1. 深さと誠実さ

表面的な解決に留まらず、物事の背景や構造まで踏み込み、本質的に向き合う姿勢を持つ

2. 翻訳力

複雑で抽象的な概念や状況を、相手にとって理解・実行可能な形に変換する力を持つ

3. 対話力

違いやズレを回避するのではなく、対話を通じて扱い、新たな価値へと転換する力を持つ

4. 自律性

指示を待つのではなく、自ら状況を捉え、考え、行動し、責任を持つ

5. 学習する力

経験をそのままにせず、自分の前提や関わり方を振り返り、行動だけでなく「考え方」も見直し、必要に応じて自分自身の在り方を更新する

 

7条:ビジネス原則

1. 価値は市場で成立して初めて意味を持つ

  • 思想は伝わり、選ばれて初めて価値となる

2. 顧客の意思決定につながる形まで翻訳する

  • 理解ではなく意思決定まで導く

3. 成果は顧客と事業の両方で定義する

  • 組織変革だけでなく、継続・紹介・単価向上も成果

 

8条 関係性の前提

私たちは、雇用関係ではなく、上下関係でもない。対等なプロフェッショナル同士である。ただし、最終意思決定はメインコンサルタントが担う。この前提を尊重する

 

9条 関係の更新

このパートナーシップは固定ではない。違和感、成長、方向性の変化に応じて、対話を通じて更新する。

必要であれば、関係を終了することも含めて誠実に扱う。

 

最後に

私たちの仕事は、「答えを出すこと」ではなく「組織が答えを出し続けられる状態をつくること」である。そのために、まず私たち自身が対話し学び変化し続ける関係であることが大事である。

そのためには「価値観のズレを未然に防ぐ」のではなく「ズレを扱える関係をつくる」ことを大切にする。